これからのお墓とお葬式
墓参り
例年であれば、私の地域ではそろそろ
独特のお盆の準備が始まる
それは、スーパーなどには一杯並ぶ
紙と竹で作られた
灯篭(とうろう)で
お墓に供える(飾る)
この色鮮やかなのが、一般的なものだ
大きさは身長程度だ
この白い灯篭が初盆を迎える人のものだ
この風習は私の住む地域独特で、県の西部だけだ
安芸門徒の風習だ
浄土真宗から来ている
墓所中、色とりどりで一杯になる
お盆には
バケツとしゃくを持って墓参り
墓を洗い清め、花を供え
線香をあげる
私は身内が亡くなっているので参る
よく参って年に4回くらいだろうか?
お正月は必ず参る
この灯篭で、墓地は一杯になる
灯篭をあげるが
後片付けをしたことはない
暫くして行ったら、灯篭は取り除いてある
すごいゴミだ
雨など降ったら大変なことになる
色紙の色が落ちて、形も崩れる
私の参る墓所は何段にもなっていて
多くの墓が集められている
数えきれない仏様の数だ
お盆もお正月も
誰も参ってない墓が結構ある
人口は減り
高齢化社会になったら
墓に参る人はどんどん減るだろう
私が亡くなっても
身内が遠くにいたり、時間が無くて
墓に参れないこともあるだろう
このような
昔からの形の維持が次第に難しくなる
灯篭文化はまだまだなくならないだろうが
私も辞めたい
しかし、墓参りした時
その墓だけ灯篭がないと寂しい
御先祖様も悲しいかなああ??
お葬式
少し前に、知人のお母さんが亡くなった
そのおかあさんの遺言で
『 海洋散骨 』
を行っていた
珍しいなあと思ったが、
自分もお葬式もシンプルに
家族葬で
散骨がいいと思う
自分達の生活で忙しい親族に
死んでから負担をかけたくないと思う
それを聞いた家族は笑っていたが・・・
墓所も墓もピンキリだが
お金はかかる
でもあんな大きなもの
死んでから欲しくない
墓所は斜面にあり
土砂崩れが起きたら
もう形も無くなる
山を切り崩して墓所にしてあるのだ
大きな墓や葬式を望む人も
これからもいるだろう
『 自分の生きた証 』
普通に人は死んだら、墓にはいるのが当たり前だ
結構知識人で、家族に縁の薄かった人達で
公的機関に
『 献体 』
する人も以外に多い
これは、生前に契約しておいて
引き取りに来てくれて、供養も行ってくれる
医学生等のために使われる
そんなのも見てきた
でも時代は変わる
韓国式にロッカーのようなお墓というのもある
日本ではまだ見たことないが・・・
お寺でまとめて供養するのも流行っている
これまで、何回もお葬式に参加してきたが
時間もどんどん短くなり
パターンも同じ
御坊様に多額のお礼をし
初七日、四十九日と忙しい
何回忌とか、若い人には負担だ
この形は難しい
これからも
『 コロナ 』のような感染症で
人が集まることが難しいこともあるかもしれない
あの、よく宣伝している
『 小さなお葬式 』
は良さそうだ
今の時代に合ったものではないかと思う
ますます、普及しそうだ
時代の流れで
変わるべきものは自然に形を変えるようだ
生きているうちは忙しい
死んだ後のことも考えなくてはならない