『 魔法の油 』
『 魔法の油 』と書いたら
すぐにピンとくる人も多いでしょう。
モーリシャスの日本船重油流出事故
これは考え方によると
『 石油文明に向けての警告 』
のようにも感じる。
これは、新しい形の人災なのか?
『 重油 』という危険な毒物が
生活を脅かしている。
石油には毒性がある
石油は地下の油田から採掘され
ガス・水分・異物を除き原油となり
その後精製されいくつもの形に変わっていく
石油の成分は炭化水素だ
(炭素と水素の有機化合物)
精製後
天然ガス メタン、エタン、プロパン、ブタン、ペンタン
ナフサ(ガソリン)
灯油
軽油 ジィーゼル(ジェット燃料)
重油 船舶のエンジンに使用
残油 潤滑油(エンジンオイル)ワセリン、パラフィン
ワックス、タール、アスファルト等
性質で分かれる。
その毒性が強い順に
ガソリン→重油→軽油→灯油→原油
等になる
モーリシャスの問題は
石油成分の炭化水素は海水中に溶解した成分は
脂質と親和性があるため、生物の細胞膜に浸透し
破壊する。細胞壊死もある。
海の生物(魚、貝、甲殻類、海藻・・・への深刻な害がある。
海洋生態系に影響する。要は息が出来なかったり
体が自由に動かなくなるのだ。
重油の蒸気も問題で、人体に悪影響がある。
自然破壊により
漁業や観光業など生活全般に影響がある。
日本船であり
胸の痛む事件だ。
オーストラリアの火事でも
多くの動物が犠牲になった。
弱い生き物が
犠牲になる。
『 魔法の油 』と『 危険物質 』は裏返しだった
私達が意識できないくらい
『 石油 』は私達の生活の隅々まで
いろんな形で使用されている。
ちょっと知っていた範囲を
遥かに超えていた。
世の中の物はほとんど石油からできている。
私もよく口にしていた
化学物質とは石油
のことだった。
色々知ってかなり衝撃を受けた。
石油は日常では何に使われている?
①石油化学製品
プラスチック、合成ゴム、合成繊維、塗料
合成洗剤、界面活性剤
紙パック、上・下水道管、断熱材、タイヤ
トイレットペーパー
・・・
②石油由来の食品(低コストとなる)
マーガリン
ガム 伸縮性のあるプラスチック
コーヒーフレッシュ 乳化剤は界面活性剤
・・・
③化粧品
コラーゲン入りのドリンクやサプリメント
添加物は石油由来、甘味料(アセスルファムK・・・)
・・・
※合成添加物は
石油が原料の自然界にはない化学合成された物質
使ってはいけない分野まで使っているのでは?
ここのところ
私が大気汚染で問題にしている
光化学オキシダントの原因となる
硫黄酸化物や窒素酸化物も
石油を使用する工場や自動車などから
排出される『 燃えカス 』が
空気中で化学変化したものだ。
それによって、
今、肺ガン・肺炎・喘息
慢性呼吸器疾患(COPD)・肺気腫などが急増している。
人類は生活の発展と進化のために
結局は、自らの健康を害し
私達の大切な地球を汚染させてきたのか?
地球上のあちこちに
大きな穴が開いている話がある。
海の中にも穴が開いている。
人類にとって
正しい軌道修正への選択が必要な時だ。
不必要な採掘はやめて
謙虚な生活が必要なのかもしれない。
人間に与えられた貴重な資源だった。
『 大切な地球(自然)の恵み 』
は、もう少なくなっているかもしれない。
【 私の記事の中から体に危険な物を紹介します 】
①『知らない間に体の中に入っている物』
2020.8.26 お薦め!! 是非読んでほしい
②『不思議な油』2020.8.17
③『知らなかった「塩」の話』2020.8.20
④『4000種類の化学物質を持つタバコの正体』
2020.8.6 人気!! お薦めです
⑤『人によって、お酒は悪魔となる』
2020.8.5 人気です!!
⑥『お酒episode』2020.8.2 人気です!!