『 なぜ、専門の老人施設は必要になるのか? 』
元気なうちは
『老後』について考えない?
若くて、元気なうちは
『 老後 』ということは考えない
仕事生活を送っているうちは
自分が『 年を取る 』とか『 いつか死ぬ 』
とかいうことは
全くというほど考えられない
現実に起こるとは思えないのだ
自分は『 ガンとは関係ない 』
と考えることに似ている。
『 何で、自分が・・・』
という話はよく聞く話だ。
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『 老後 』について
考え始めるのは何歳くらいからか?
『 老い 』は必ず来るんだと
感じるのは
60~65歳くらいが多いようだ。
しかし、何を心配するかというと
『 老後資金 』
が一番のようだ。
①毎月の生活費はどうか?
②病気になった時の資金はあるか?
③老人ホームに入る資金は大丈夫か?
『 老後資金 』も大切だが
老後、誰と生活するか?
1人か家族と一緒か、考え始める。
私のサイトを読んでくれている人にとっては・・・
私のサイトを読まれる人の大半は
私は、
自分の老後について
まだあまり考えないという人が多いかもしれない。
それよりも
自分の親や祖父母のこととして
身近な問題があるかもしれない。
社会には
介護制度が設けられていても
実際には、
実情の大変さの助けになっておらず
世の中には、悲惨な事件も多い。
それは老人の
「運動機能低下」や「認知症」
による問題がある。
よく問題になるのは
親の介護のために仕事を辞めなくてはならない
状況などがある。
家族の事で悩む前に
公的機関に相談することが必要だ。
高齢化社会で、老後は
居宅(自宅)生活中心の方向だが・・・
手を差し伸べるべき年齢は
社会の意識では
『 80歳 』くらいではないかということだ。
80歳を過ぎても
自分のことや、家族のことができる人もある。
65歳以上の人口 3601万9千人
65歳は高齢者とは言えないが、
有料施設では入居が可能な所がある。
【 介護を必要としている人 】
在宅 約384万人
施設 約94万人(要介護1~5)
介護が必要とされる期間はどれくらいか?
介護が必要となった人の
介護期間は
平均5年(半数以上)
私の知人には
10年以上介護した人がいる。
個人差があるようだ。
老人ホームの現状はどうなのか?
10年くらい前の記憶では
私の住む地域でも、
高齢者を受け入れてもらえる施設が一杯で
これから先は入所できない。
というような噂が広まっていた。
気付くと、町中に
高齢化に向けた体制ができあがっていた。
医療分野から直結した施設や
福祉法人、単独の施設、ほんとに一気に増えた。
今はありとあらゆる種類に分かれている。
お金があれば、
受けたいサービスを選んで
行くところを自由に選ぶこともできる。
今、現在どんな施設が多いか?
多い順に
①有料老人ホーム 1万3525施設
②グループホーム 認知症、少人数
③特別養護老人ホーム 介護3以上 医師在中
介護4 36.6%
④サービス付き高齢者向け住宅
⑤老人保健施設 医療と介護が必要な場合
介護4 26.7%
⑥軽費老人ホーム
⑦療養型医療施設 病院併設
介護5 51.9%
⑧養護老人ホーム
黒字の施設は一般的にどこの地域でもある。
その他
・高齢者専用賃貸住宅 1689か所 4万975人
・高齢者向け優良賃貸住宅 96か所 2707人 60歳~
サービス付き高齢者向け住宅に一本化へ
・シニア向け分譲マンション 約51か所 8350人
・ケアハウス 60歳以上 約1896か所 8万7183人
このように、様々に
高齢者のために施設ができあがってきた。
現在の社会のしくみ
日本は『 高齢化社会 』に向けて
何年もかけて
『 介護制度 』が整備されてきた。
介護制度とは
要支援 1~2 段階
要介護 1~5 段階
大きく7段階に分かれている。
程度に応じて、一定額負担で支援を受けることができる
要支援段階では、自立的な生活も可能だが
要介護3あたりからは、生活支援がかなり必要だ
要介護5では寝たきり状態で全面的な介助が必要だ
要支援の認定が受けられない段階では介護予防サービスで
今の状態が悪くならないための、支援が考えられている。
最近は特に認定が厳しくなっており
介護認定が下りにくいケースもある。
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何故、
専門の老人施設が必要となるのか?
ここでは、簡単に説明します。
それまで
一人で何とか生活できていた人が
または家族の助けで生活できていた人が
施設に入る必要があるかということ
だが
例えば
赤ちゃんは手がかかるが
日々成長し、知恵もついて
あっという間に大きくなってしまう。
しかし
高齢者は
日に日に機能が落ち、
人様の手がどんどんかかるようになって
一人で介護するには困難なことが多い。
『 運動機能が低下するとは 』
一人でご飯を食べたり、歯を磨いたり
歩いてトイレに行ったり
お風呂に入ったり、
着替えたりできなくなるということだ。
身体的な世話だけでも、一人でやっていたら
見ている人がバテテしまう。
施設では、介護5(寝たきり)の人の
「おむつ交換」などでも
複数であっという間に行う。
『 認知症 』になるということは
『 認知症 』が全く出ない人がいるのだろうか?
死ぬまで意識が鮮明な人はいるが
高齢になると、わけのわからない言動、行動がある。
『 認知症 』とは『 自分がおかしい 』と
全く思っていないことだ。自覚は全くなく
罪悪感もないのが問題だ。
認知の程度は色々だが
家から抜け出したり、人に危害を加えたり
汚い行為があったり、昼夜逆転したり
危ない意識がなくなり、骨折の危険も多い。
神経内科の「認知症」治療が必要な場合も多い。
さらに長年の生活習慣による
『 あらゆる病気 』が加わる
大抵の、大きな施設は
病院と連携しているし
病気の判断のできる看護師が常駐しているものだ。
このような大変な状態を
介護のプロの人達は
簡単に処理できることも多い。
介護系看護師や社会福祉士、
介護福祉士あたりは国家資格で
勉強して学んでいるのだ。
体の動かし方、おむつの当て方
一つでも違うのだ。
長年一緒に寄り添ってきた人達を
最後まで面倒を見たい気持ちは十分わかる。
自分1人で背負って
人に任せようとしない人もある。
けっして、人任せにしているのではなく
無責任なわけではない。
介護は重労働だ。
見ている人達は
心身ともに消耗する。
プロの手を借りて
よりよい介護をすることが大切である。
経済的に施設に入れない時も
福祉的支援を受けられるようになっている。
正しい情報をもって
『 老後 』をスムーズに送りたいものだ。
【私の高齢者関係の記事を紹介します】
①『 なぜ、専門の老人施設は必要となるのか? 』
2020.6.29
②『 日本の「高齢者」とは? 』
2020.9.17 人気です!!
③『 高齢化の加速 』2020.9.16
④『 寝たきり 』2020.9.18 人気です!!
⑤『 日本人の寿命はまだ延びる? 』
2020.6.29
⑥『 今、私は世界・日本の人口動態を見始めた 』
2020.6.13
⑦『 高齢者の運転 』2020.8.19
⑧『 不思議な油 』2020.8.17